DPC病院の標準化のため4項目該当病院への試験連絡開始へ DPC/PDPS等作業グループ分析報告

2019年度第9回入院医療等の調査・評価分科会議事次第
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000183658_00017.html

DPC/PDPS 等作業グループにおける分析について(報告)
https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/000554270.pdf

① 医療資源投入量が平均から外れた病院
○ 診療する疾患群の補正を行った上で算出された病院別の医療資源投入量については、一定の幅は存在するものの、平均に収れんすることが望ましい。
○ このため、医療資源投入量の少ない病院については、必要な医療が十分に提供なされていない可能性が考えられる一方で、必要かつ効率的な医療を実施している可能性もあること、単に医療資源投入量が少ないことでもって評価・分析した場合、不要な医療の実施を招く危険性もあることに留意が必要である。

○ これらを踏まえ、DPC/PDPS の対象病院において、
・疾患の頻度が高くかつ医療内容の標準化が進んでいると考えられる内科系疾患(急性心筋梗塞、脳梗塞、狭心症、心不全)について、「手術なし」かつ「手術・処置等1なし」の症例が占める割合が高く
・在院日数が平均から外れて長い
という病院の分布等について評価分析を行い、制度になじまない可能性がある病院の状況等について検討を行った。

(分析の内容)(出典:平成 30 年 DPC データ)参考 p20~27 ※DPC 対象病院は 1,730 病院

・医療資源投入量の相対値が-2SD を下回る(医療資源投入量が少ない)病院は 20 病院ある。

・急性心筋梗塞(診断群分類 050030)について、「手術なし」かつ「手術・処置等1なし」の症例が占める割合が 50%以上を占める病院は 23 病院あり、そのうち医療資源投入量が平均よりも少なく、かつ在院日数が平均より長い病院は 13 病院あった。

・脳梗塞(診断群分類 010060)について、「手術なし」かつ「手術・処置等1なし」の症例が占める割合が 100%を占める病院は 71 病院あり、そのうち医療資源投入量が平均よりも少なく、かつ在院日数が平均より長い病院は 34 病院あった。

・狭心症(診断群分類 050050)について、「手術なし」かつ「手術・処置等1なし」の症例が占める割合が 30%以上を占める病院は 24 病院あり、そのうち医療資源投入量が平均よりも少なく、かつ在院日数が平均より長い病院は 12 病院あった。

・心不全(診断群分類 050130)について、「手術なし」かつ「手術・処置等1なし」の症例が占める割合が 100%以上を占める病院は 52 病院あり、そのうち医療資源投入量が平均よりも少なく、かつ在院日数が平均より長い病院は 30 病院あった。

○ 医療資源投入量の多い病院については、必要な医療が実施されていないとは考えにくい一方で、効率的な医療の提供という DPC/PDPS 制度の趣旨に照らし、それらの病院における具体的な医療内容などについて、引き続き精査が必要であると考えられた。

② 在院日数が平均から外れた病院
○ 診療する疾患群の補正を行った上で算出された病院別の在院日数については、一定の幅は存在するものの、平均に収れんすることが望ましい。また、在院日数については、効率的な医療提供の観点から、結果として、経年的に短縮化の傾向が見られている。
○ 在院日数が平均から外れて短い病院については、必要な医療が提供されかつ在院日数が短い病院がある一方で、急性期医療が必要な状態である患者への医療が、他の病棟において提供されている可能性もあると考えられる。
○ 今回の評価分析において、自院の他の病棟種別へ転棟した患者の割合は全体としては4%であったが、その割合が 30%を越える病院もあったことから、それらの病院における医療の提供状況等について分析を行った。

(分析の内容)(出典:平成 30 年 DPC データ)参考 p32 ※DPC 対象病院は 1,730 病院
・在院日数の相対値が-2SD を下回る(在院日数が短い)病院は 34 病院ある。
・全入院症例の内、転棟する症例の割合が 30%を越える病院は 94 病院あり、そのうち医療資源投入量が平均より少ない、かつ在院日数が平均より短い病院は 52 病院(55%)あった。
・転棟する症例の割合が 50%を越える病院は 19 病院あり、そのうち医療資源投入量が平均より少ない、かつ在院日数が平均より短い病院は 16 病院(84%)あった。

○ また、在院日数が平均から外れて長い病院については、医療資源投入量が少ないことや、前述の、「手術なし」かつ「手術・処置等1なし」の症例が占める割合が高い、という視点を加え、DPC/PDPS になじまない可能性のある病院の状況等について検討を行った。

(分析の内容)(出典:平成 30 年 DPC データ)参考 p17 ※DPC 対象病院は 1,730 病院
・在院日数の相対値が+2SD を上回る(在院日数が長い)病院は 27 病院ある。
・在院日数の相対値が上位 100 病院以内、かつ医療資源投入量の相対値が下位 100 病院以内の病院は 13 病院あった。DPC 対象病院の DPC 算定対象病床数の平均が 279 床であるのに対し、当該 13 病院の平均は 109 床と、DPC 算定対象病床が少ない傾向があった。

③ その他
(特定の診療領域に特化した診療を行う病院)
○ 特定の診療領域に特化した診療を行う病院については、医療資源投入量や在院日数と明らかな相関は認められなかった。

(分析の内容)(出典:平成 30 年 DPC データ)参考 p34~36 ※DPC 対象病院は 1,730 病院
・最も多い診断群分類の占める割合が 50%以上を占める病院は 17 病院あり、当該病院と医療資源投入量の相対値及び在院日数の相対値の平均との相関は認められなかった。

(主として小児を対象としている病院)
○ 主として小児を対象としている病院について、全症例の 50%以上が 15歳以下の小児の診療を行う病院の傾向を見たところ、医療資源投入量が少なく、在院日数が短い傾向が見られたため、DPC/PDPS の対象病院の要件について検討する際は一定の配慮が必要と考えられた。

(分析の内容)(出典:平成 30 年 DPC データ)参考 37~38※DPC 対象病院は 1,730 病院
・全症例の 50%以上が小児の診療を行う病院は 18 病院ある。
・当該 18 病院中、医療資源投入量が平均より少ない病院は 17 病院(94%)で、さらに在院日数が平均より短い病院は 15 病院(83%)あった。

(3)今後の DPC/PDPS 等作業グループにおける作業の方向性について
○ 次に該当する病院について、書面調査や個別のヒアリングなどを通じて、それらの病院で提供されている診療の状況等について、引き続き評価分析を行うこととしてはどうか。
ア)医療資源投入量の少ない病院であって、急性心筋梗塞、脳梗塞、狭心症、心不全症例のうち、「手術なし」かつ「手術・処置等1なし」の症例が占める割合が高い病院
イ)在院日数の短い病院であって、自院他病棟への転棟割合が高い病院
○ その他、医療資源投入量の多い病院や在院日数が長い病院についても、制度の趣旨に鑑み、提供されている医療の実態の把握を行い、評価分析を行うこととしてはどうか。

(4)各病院の診療状況等の確認
○ DPC 対象病院で実施される診療の標準化を進めることは重要なことから、次の指標について、各病院に対し、当該病院が DPC 対象病院全体の分布のうちどのような位置にあるのかについて、当分の間、試験的に個別に知らせることとしてはどうか。
① 医療資源投入量
② 在院日数
③ 転棟した症例の占める割合
④ 「手術なし」かつ「手術・処置等1なし」の症例が占める割合

DPC病院の標準化のため4項目該当病院への試験連絡開始へ DPC/PDPS等作業グループ分析報告

2020年DPC改定 臨床指標等は2019年度導入検討

厚労科研福井班の臨床指標の導入を検討予定

● 検討されている指標の例
・ 急性心筋梗塞患者における入院後早期アスピリン投与率
・ 急性心筋梗塞患者における退院時アスピリン投与率
・ 急性心筋梗塞で病院に到着後PCIまで90分以内の患者の割合
・ 脳卒中早期リハビリテーション開始率
・ 誤嚥性肺炎患者に対する喉頭ファイバースコピー/嚥下造影実施率
・ 糖尿病薬物治療患者の適正血糖コントロール率
・ 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
・ 術後24時間以内の予防的抗菌薬投与停止率

● 臨床指標活用の考え方
・ 医療の質のランキングではない
-  結果が悪かった病院の医療の質が低いことを示しているわけではない
-  測定手法には一定の限界がある
・ 診療内容の改善(行動変容)の取組に結びつけることが最大の目的
-  個々の職員が分析結果を検証し、診療内容を継続的に改善していくことが重要
・ 多職種参加の質改善運動が職員満足度・患者満足度向上に結びつく

DPCデータを活用した医療評価(例)
藤森研司、分担研究報告書『「病院情報の公表」の課題整理と新たな指標作成についての考察』
今中、國澤、分担研究報告書『DPC データを活用した医療の質と効率性・医療費の評価』

DPCセミナー札幌2018年10月13日(伏見先生資料より)
http://dpcri.or.jp/index.php?RecentChanges
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● クオリティマネジメントセンター(QMC)の内部監査機能の重要性
2018年11月07日 2019年度募集要項を掲載しました。
http://www.tmd.ac.jp/koudoiryou_med/topics/bosyu/index.html
2019年度 PDCA医療クオリティマネージャー養成プログラムの受講生を募集します。
http://www.tmd.ac.jp/artis-cms/cms-files/20181107-165715-4942.pdf

 

 

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H31年度の機能評価係数Ⅱで共通指標セット23項目36指標(必須23指標・任意13指標)が導入へ
https://wp.me/p6NPV7-2je

「医療の質」と「経営カイゼン」を両立させるスペシャリスト(医師5選・事務6選)
https://wp.me/s6NPV7-kaizen

◆2020年DPC改定 臨床指標等は2019年度導入検討
厚労科研福井班の臨床指標の導入を検討予定
https://archives.mag2.com/0001588268/20181121080000000.html

◆病院指標や臨床指標の作成と公開に備える(医療の質指標)
(臨床指標等の導入は平成31年度から実施)
https://archives.mag2.com/0001588268/20180420070000000.html

「医療の質向上のための協議会」発足へ
https://wp.me/p6NPV7-3DC

DPCの仕組みを地域医療に広げるには 診療情報管理士が推進役
https://wp.me/p6NPV7-2IL

米国、オンライン上で入院費用等の公開義務づけ、早速問題山積
日本のDPCデータ公開(病院情報の公開)や次に予定されている臨床指標等の情報公開の際に参考になる事例。
https://wp.me/p6NPV7-3JQ

 

2020年DPC改定 臨床指標等は2019年度導入検討

DPC冠動脈疾患等・カテ検査件数TOP30

冠動脈疾患・手術・処置等1あり(心カテ等)TOP30

050030急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞
050050狭心症、慢性虚血性心疾患

手術処置等1あり
01大動脈バルーンパンピング法(IABP法)(1日につき)K600$
01経皮的心肺補助法(1日につき)K602$
01補助人工心臓(1日につき)K603$
01心臓カテーテル法による諸検査(一連の検査について)D206$
01体外ペースメーキング術K596

冠動脈疾患・手術・処置等1あり(心カテ等)TOP30.jpg

DPC評価分科会
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-chuo.html?tid=128164
平成28年度DPC導入の影響評価に係る調査「退院患者調査」の結果報告について 平成30年3月6日(火)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000196043.html

DPC冠動脈疾患等・カテ検査件数TOP30

DPCの問題点(分析対象外が12%あり)

DPC評価分科会
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-chuo.html?tid=128164
平成28年度DPC導入の影響評価に係る調査「退院患者調査」の結果報告について 平成30年3月6日(火)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000196043.html

分析対象外12%の漏れや、1日以下(※3.7%)の精査が必要。
※「在院日数1日以下(2.8%)」や「24時間以内死亡(0.9%)」など

DPCの問題点(分析対象外が12%もあり).jpg

(関連)

◆多すぎるDPC分類の弊害(世界で最も多い分類数)
https://wp.me/p6NPV7-37D
医事業務(レセプト)の効率化が進まない理由は請求処理が煩雑なため。
全4918分類中、件数がある分類数は4120
うち12件以上ある分類数は3393
殆ど使われていない分類が1525あり(31.0%)
うち年1人の患者も発生していない「幻」のDPC798分類
うち年1件しかない事実上の個人情報に該当するようなDPC176分類
http://archives.mag2.com/0001588268/20170222080000000.html

◆H28DPC公開データからCCPマトリックス(3疾患)について分かってきたこと
https://wp.me/p6NPV7-32B

◆DPC/PDPS問題点解決に必要なアクション
http://wp.me/p2Xv05-xn

◆DPC/PDPSの問題点(2003年)
http://archives.mag2.com/0000101789/20030606030000000.html
(1)不合理性
(2)コーディングに関する統一ポリシー欠如
(3)支払方式の不備
(4)患者に対する説明責任の欠如

◆DPCにも必要な監査サポートツール「PEPPER」
http://archives.mag2.com/0001588268/20150409070000001.html

 

DPCの問題点(分析対象外が12%あり)

DPC公開データPCI等件数TOP30

DPC公開データ
冠動脈疾患(AMI:I21$・AP:I20$、等)+経皮的冠動脈形成術(PCI)件数ランキング

冠動脈疾患(AMI:I21$・AP:I20$、等)+経皮的冠動脈形成術(PCI)件数ランキング.jpg

■050030の手術有り97+050050の手術有り02で集計

050030 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞
97経皮的冠動脈粥腫切除術K547
97経皮的冠動脈形成術(特殊カテーテルによるもの) 高速回転式経皮経管アテレクトミーカテーテルによるものK5481
97経皮的冠動脈ステント留置術K549$
97冠動脈形成術(血栓内膜摘除)K551$
97経皮的冠動脈形成術K546$
97経皮的冠動脈形成術(特殊カテーテルによるもの) エキシマレーザー血管形成用カテーテルによるものK5482
97冠動脈内血栓溶解療法K550
97その他のKコート゛

050050 狭心症、慢性虚血性心疾患
02経皮的冠動脈形成術K546$
02経皮的冠動脈粥腫切除術K547
02経皮的冠動脈形成術(特殊カテーテルによるもの) 高速回転式経皮経管アテレクトミーカテーテルによるものK5481
02経皮的冠動脈ステント留置術K549$
02経皮的冠動脈形成術(特殊カテーテルによるもの) エキシマレーザー血管形成用カテーテルによるものK5482

DPC評価分科会
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-chuo.html?tid=128164
平成28年度DPC導入の影響評価に係る調査「退院患者調査」の結果報告について 平成30年3月6日(火)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000196043.html

DPC公開データPCI等件数TOP30

DPCで死亡数が多い分類TOP30

DPC評価分科会
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-chuo.html?tid=128164
平成28年度DPC導入の影響評価に係る調査「退院患者調査」の結果報告について 平成30年3月6日(火)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000196043.html

1位 誤嚥性肺炎 21,348人
2位 肺がん 13,309人
3位 心不全 10,760人

H28DPCで最も死亡数が多い分類TOP30.jpg

DPCで死亡数が多い分類TOP30

DPC MDC6桁で最も死亡数が多い分類TOP30

DPC評価分科会
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-chuo.html?tid=128164
平成28年度DPC導入の影響評価に係る調査「退院患者調査」の結果報告について 平成30年3月6日(火)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000196043.html

MDC14桁
1位 誤嚥性肺炎 21,348人
2位 肺がん 13,309人
3位 心不全 10,760人

MDC6桁では肺炎がTOPに
1位 肺炎等 32,160人
2位 誤嚥性肺炎 28,960人
3位 心不全 22,907人
4位 肺がん 22,614人
5位 敗血症 13,094人

H28DPCで最も死亡数が多い分類TOP30.jpg

DPCで最も死亡数が多い分類TOP30 MDC6桁.jpg

DPC MDC6桁で最も死亡数が多い分類TOP30