2018年度、JCHOの財務内容改善状況の議事録

経営状況と理事長コメントの主な部分を抜粋

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独立行政法人評価に関する有識者会議
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-seisakuhyouka_279420.html
独立行政法人評価に関する有識者会議 地域医療機能推進WG(第6回)配布資料
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_05521.html
2019年8月5日 独立行政法人評価に関する有識者会議 地域医療機能推進WG(第6回) 議事録
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_06601.html

○河村構成員
今、御説明がなかった中で、評価項目2-3、業務運営の見直しや効率化による収支改善、これも自己評価をBからAに今年度は上げていらっしゃいますが、これは先ほど御説明くださった財務内容の改善にも非常に関係するところだと思いますので、できればちょっとここを御説明いただけると有り難いです。

○地域医療機能推進機構企画経営部長
それでは、資料2-1の35ページを開いていただければと思います。今、河村構成員からありましたように、3-1で財務内容の改善というものをきちんと実施したということとの兼ね合いで、プロセスにおいてもしっかりと実施したということで、自己評価をAとしているものです。35ページのポイントの所ですが、先ほど理事長からもありましたけれども、民間病院が独立行政法人になるということについて、各病院がしっかりと独法としてしなければいけないということをしてきたというものがあります。その中で、平成30年度から本部に経営改善委員会を作り、前年度の決算の赤字が1億円以上や、前年同月よりも年度の途中で1億円悪化してきたと、そういった経営状況の芳しくない病院に対してヒアリングをして、経営改善の取組の指導などを実施してまいりました。
その結果、矢印の下ですが、8つの病院にヒアリングしましたけれども、4病院については平成29年度と比べて収支の改善を図ることができたということは挙げられます。その後もフォローアップを実施していくということになっています。その結果が、また更に矢印でポイントにあります。データの分析やデータに基づく改善策の検討ということで、病院職員の意識改革を行ったことはかなり評価できるのではないかということですし、平成29年度の赤字病院は13病院ありましたけれども、13病院のうち6病院が黒字化し、4病院が経常収支率の改善を図ったということも評価できると思っています。他方、黒字病院数は同数の44病院ということで、残念ながら6病院はいろいろな事情で赤字になってしまったというのもありますが、経営改善の取組は引き続き実施してきたということがあります。
36ページに定量的指標のことが幾つか書いてあり、1つ目が後発医薬品の数量シェアです。これは、国の数値目標が平成32年9月までに80%以上というのに対し、当機構は平成30年度に達成したということで、前倒しで達成ということは評価できるのではないかと。あと、調達の合理化というところで、目標値20%以下にすることに対して実績は15.0%、これは先ほどの割り算でいくと75%ですから、1.2倍以上の成績を上げたと思っているということ。一般管理費については、15%削減を5年連続で達成したということで、定量的指標からも経営改善を図ったというプロセスを評価いただけるのではないかと考えています。
最後、37ページ、そういったもろもろも含めて「第1期5年間の総括と新たな第2期に向けて」という文書を作ったというのが昨年度の業績としてあります。これは、文書を作ったからAだという意味ではないのですが、そこにありますように、独立行政法人として自ら病院等を運営してきた5年間の過程、問題点等について、第1期、初めての5年間が終わったということを踏まえて総括したものです。問題点については、情報共有・コミュニケーション、組織の意思決定、その決定した事項の実行、人事異動、病院の財政的自立等です。これらは、社会保険病院と全く違う仕組みになったり、当機構は2万人以上の職員がいますけれども、これほど大規模な独立行政法人はほかに国立病院機構しかないというぐらい、やはりコミュニケーションとか組織内部は大変だということもあります。あと、当機構オリジナルですが、機構法には運営費交付金が入らないということが明文で書かれておりますので、やはり病院の財政自立は必要なのだと、しっかりと意識改革を行ってきたということがあると書いております。というわけで、自己評価Aとしています。

○河村構成員
今の点、よく分かりました。昨年度のこの評価の会議の場でも、尾身理事長がまだいろいろできることがあるとおっしゃっていたことを、このような形でやられたのだなと理解いたしました。できればもう少しお伺いしたいのが、赤字病院が平成29年度で13あったうち、いろいろ良くなった先もあれば、まだまだという所もありということなのですが、今日お配りくださった資料に個別病院ごとの実績というのもあって、それも併せて拝見はしておりますけれども、4病院はいろいろあって、なかなか厳しいというお話でした。具体的に個別病院ごとの実績を見ても、桁数を含めて収益の状況は病院ごとにすごく振れがあるのだなということが非常によく分かりますが、どういう御事情があったのかということを簡単で結構ですので、御説明いただければと思います。
もう一点は36ページの所で、今、御説明はなかったのですが、これだけいろいろ病院ごとの経営状況に大きな開きが出ている中で、給与とか賞与の数字について、各病院の経営状況に応じてメリハリのある形でとなっています。これもやはり職員のモラルというか、やる気を維持していく上で大事な取組ではないかなと思いますが、どのような感じで進めていらっしゃるのかということを簡単で結構ですので、御説明いただけると有り難いです。

○地域医療機能推進機構企画経営部長
分かりやすい例で説明しますと、大分県にある湯布院病院が経営改善の取組をしたのですが、平成29年度より悪くなったというのがあります。その一番大きな理由は、平成29年度と平成30年度を比べて医師が撤退したというのがあります。それもありまして、平成29年度よりも平成30年度は明らかに悪くなるということは分かっていたわけです。計画では約4億円の赤字になりそうだという感じだったわけですが、ある意味、止血効果を狙って経営改善の取組を実施したということです。結果的には平成29年度より赤字幅が拡大しましたが、経営改善の取組を実施しないよりは良い結果だったと思っております。
もう1つ、赤字化した病院で典型的なのは、一番最初に説明したさいたま北部医療センターです。こちらは移転しましたので、平成29年度とは違い、移転に伴う追加費用があり、臨時の損失以外に経常のほうにもはねる費用がありましたので、その結果、赤字に転落したのはやむを得ないかなと思っています。
2つ目にありました賞与水準については、この資料では簡潔に書いてありますが、正に3.5月が最低保障の中、黒字を出せば出すだけ国家公務員と同じ4.45月、それに加えて大黒字を出せば年度末賞与という形で、各職員の収入にもはね返ってくると。そういったところで大きくモチベーションを持ってもらおうという制度が、功を奏している部分はあるかなと思っております。

○亀岡構成員
資料2-3なのですが、7ページに載っている損益計算書です。先ほどから財務状況の改善という話があるのですが、ここで見ると減損損失というのが15億ほど出ています。減損損失を出すということは、将来キャッシュフローは見込めないということだと思うのですが、先ほどおっしゃっていた業務改善ということと、ここで言う減損を出すということ、もちろん会計上は将来見込みがなければ出すでよいと思うのですけれども、この関係について若干御説明いただけますでしょうか。

○地域医療機能推進機構企画経営部長
減損損失については、今、移転建替えを進めていて、建替えを決めたら今ある建物は近い将来使わなくなるという定義に沿って減損するということですので、問題視していないというところになります。

○福井主査
ありがとうございます。よろしいですか。それでは最後になりますが、法人の監事及び理事長から年度・中期目標期間における目標の達成状況等を踏まえて、今後の法人の業務運営等についてコメントを頂ければと思います。最初に法人の監事から、続いて法人の理事長よりお願いします。よろしいですか。

○地域医療機能推進機構監事(石尾)
監事の石尾です。当年度の監査報告については、資料2-4にあるとおりです。全て適正であり、特に問題があることはありませんでした。御指定のありました監査等を踏まえた現在の法人の業務運営の状況や今後の課題、改善方法について述べさせていただきます。
地域医療機能推進機構では、監事、会計監査人による監査に加え、内部監査部門が定期的な監査を行うなど、適切な業務運営の確保に努めていると考えております。また、診療事業については、地域において必要とされる5事業や地域包括ケアを実施し、さらにJCHO版病院総合医育成プログラムや、先ほどからお話がある特定行為に係る看護師研修の推進のほか、平成30年度におきましては調査研究事業の補助制度を開始するなど、質の高い医師、看護師を育成する体制整備も確実に進められていると考えております。加えて、平成30年度の決算におきましては、昨年までの方針に引き続き、独自のメリハリのある給与、賞与水準の維持による人件費の適正化や、物品購入などにおける共同入札を推し進めるなどの経営改善に努めたことにより、年度計画で定めた経常収支率100%以上を達成し、経常利益40億円を確保したこと。また、第1期中期計画期間における5年間においても、連続して安定的な黒字経営がなされたことは大いに評価すべきものと考えております。また、厳しい経営環境の下にありながらも、職員の皆さんが国から付託を受けた責務を果たすべく、真摯に経営目標に取り組んでいることは、監事監査を通じて確認しているところで、監事としては、当機構の業務運営状況は評価されるべきものと考えております。
今年度が初年度となる第2中期計画期間へ移行したことを踏まえて、公的医療機関として機構に課せられた使命を継続して果たしていく、職員が健康的に安心して働くことができるよう、働き方改革にしっかり取り組んでいくなど、対応すべき課題は山積しているものと認識しております。これからも本部の指示や中期計画の目標達成に向けた取組等が、病院や老人保健施設の全職員に確実に伝達、浸透するように、より的確な指導を進めていくことが必要であると考えている所存です。以上です。

○福井主査
ありがとうございます。それでは尾身理事長からお願いします。

○地域医療機能推進機構理事長
本日は平成30年度及び第1期中期計画の5年間についての業務実績につき、貴重なアドバイス、助言を本当にありがとうございました。これからの運営にいかしていきたいと思います。さて、5年間が終わりましたので、簡単に5年間を振り返ってみたいと思います。良かった点とこれから課題として残った点、それぞれ3点を簡単に述べさせていただきます。まず良かった点の1点目は、これは何度も申し上げたように、組織、文化、ガバナンス、給与体系の違う3つの団体がひとつになって、無事に船出ができたということだと思います。2点目は、急性期医療信仰、7対1信仰というものから脱却できたということだと思います。3点目は、経常収支が5年間ずっと黒字でいられたということです。この3点だと思います。
課題については、むしろこちらのほうが大事だと思いますが、先ほども委員の先生から議論がありましたが、1点目は、特に地方の中小病院における医師確保がこれからも大きな課題であると思いますので、これについては全力を注入したいと思います。2点目は、先ほど全体としては経常収支は5年間ずっと良い成績が出たと申しましたが、実は健全な経営ができている病院が一方であると同時に、他方、赤字体質を脱却できない病院があり、言ってみれば二極化が今起きている。このことが、私はこれから取り組むべき2番目の課題だと思います。3点目は、先ほど石尾監事から、去年もおっしゃって今年も言及していただきましたが、随分改善はしてきましたが、本部と現場とのコミュニケーションにまだ改善の余地がたくさんあると思います。
5年間を経過した今、先ほど言った幾つか誇るべき点もありますが、今申し上げた3点を含めて、先ほど山田から5年間の総括をしたということがありましたが、これはかなりエネルギーを費やしましたが、その5年間の総括でもかなりいろいろな点が明らかになりましたので、本日の先生方の御助言を肝に銘じて、これからもこうした課題の解決に向けて職員一堂頑張りたいと思いますので、これからも御指導のほど、よろしくお願いします。今日は本当にどうもありがとうございました。

 

2018決算 グループ病院の明暗分かれる(国立病院機構、赤十字病院、済生会病院、労災病院、KKR病院など)

黒字病院を分析して自院に取り込む(追随型)

2018決算 診療報酬改定後の病院経営まとめ

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JCHO経常利益2018 TOP3

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JCHOの経営改善(看護師の業務負担軽減等) 5年連続黒字の理由

2018年度、JCHOの財務内容改善状況の議事録

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