高市総務大臣閣議後記者会見の概要
http://www.soumu.go.jp/menu_news/kaiken/01koho01_02000851.html
地域医療構想の実現
問:
厚生労働省が、診療実績が少ない公立病院などの名称について公表しまして、再編統合を求めました。総務省としては、こうした動きに対してどのように今後対応されるお考えでしょうか。
答:
「骨太の方針2019」の中で、地域医療構想の実現に向け、全ての公立・公的病院にかかる診療実績データの分析を行い、適切な基準を新たに設定した上で、原則として2019年度中に対応方針の見直しを求めるとされたことを受けて、厚生労働省において検討が重ねられてきたのだと思っております。
他方、地域医療構想の実現には、地域の実情を十分に踏まえた議論が行われることが重要でございます。国と地方が共通の認識を持って取り組みを進めることが必要でございます。
そこで、厚生労働省の動きを受けまして、自治財政局長に指示をいたしました。本日付で、局長名で地方団体に向けまして、国と地方が協力をして地域医療構想を推進していくことを求める通知を発出いたしました。
また、地方の意見を良くお聞きするために、国と地方の協議の場を新たに立ち上げるように指示したところでございます。
少子高齢化が進行していく中で、地域医療構想の実現は必要でございます。地域の実情を踏まえて取組ができますように、総務省としてもスピード感を持って取り組んでまいります。
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加藤大臣会見概要
(令和元年9月27日(金)11:07 ~ 11:23 省内会見室)
https://www.mhlw.go.jp/stf/kaiken/daijin/0000194708_00153.html
記者:
昨日の地域医療構想ワーキングで再編、統合について地元で議論が特に必要な病院のリストが公表されましたけれども、大臣の言葉でねらいを改めてお聞かせください。
大臣:
地域医療の関係では今年の骨太方針の中でも方向性が出されているわけでありますから、それに沿った作業の一環ということで、まさに医療改革の三本柱ですね、地域医療構想、それから働き方改革、それから医師の偏在対策、この三つ、これをしっかり進めていかなければ、次の時代に対応した医療、国民の皆様の色々な不安に対応できる体制ができていかないわけでありますから、それの一番目の項目について既に地域ごとには2年前に出していただきました。ただ、それに向けて現状が進んでいるのかどうかということに関しては、色々なご意見がありますから、そのためにデータを出して、そしてそれに基づいてまた地域で議論していただく、したがって今回の基準で出したものを全部機械的にこうしろとかああしろとかということを私たちは言うつもりはありません。それに加えてさらに地域における特性とか今回見ていない範囲の話もあると思いますから、いずれにしてもそれらを含めてそれぞれの地域医療協議会の中でしっかりと議論をしていただいてそれぞれ地域でまとめていただいたその構想やあるべき姿に近づくべく努力をして欲しいと思っておりますし、我々は必要なサポートはしっかりとさせていただきたいと思います。
記者:
そうすると機械的に再編、統合するべきだということではないと理解しているのですけれども、今回公表した病院の中には静岡てんかん神経医療センターだとか、筋ジストロフィーなど慢性筋疾患の治療を行っている仙台西多賀病院ですとか、専門的な治療を行っている病院も含まれています。そうした点で戸惑いの声が患者等から上がる可能性もあるのですがその点について大臣の考えを教えてください。
大臣:
そこは今回の視点、特に新公立病院改革ガイドラインあるいは経済運営、要は骨太2018を踏まえてがん、救急、小児、周産期、災害医療などの高度急性期あるいは急性期機能等に着目をして分析をしておりますから、先ほど申し上げた漏れている分野、それは今ご指摘の病院にも当てはまるのではないかと思いますけれど、そこはそれぞれの地域でそれを加味してご議論いただきたいと思っておりますし、またそういうことと今言ったご心配もあります。しっかりと我々としても説明していきたいと思います。
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都道府県地域医療構想
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000080850.html
検証元データ(2017全病院データ)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/open_data_00002.html