DPC制度を脅かす「粗診粗療」問題

soshinsoryo

「粗診・粗療」の表面化を何とか抑えたい厚労省。
DPC制度発足時から何度もこの問題が議論され、議事録に「悪影響はない」と記載されてきました。
「包括部分(マルメ)」がある支払い制度には避けられない議論です。

ただ最近は、「短期滞在手術等基本料(日本版DRG)」や「点数設定D(初日に高い分類)」による事実上のDRG化が改定毎に増加している中、諸外国と同様に医療の質(臨床評価指標;クリニカルインディケーター)によるインセンティブもしくは減点方式によるDPC等の制度改正が必要との声が高まっています。

DPC創成期は多くの病院で包括部分(マルメ)は極力減らし、その診療プロセスのパス化を行ってきたのですが、H30改定以降は診療ガイドラインが推奨する検査等の実施率なども考慮したパス化も必要になってきます。

DPC制度が始まって10年以上が経ちますが転換期に入ったと言っても過言ではありません。

後段に張っていますがDPC病院にとって「医療の質」対策は喫緊の課題です。
↓↓↓

 

 

■DPCの「治癒」「軽快」「再入院」の問題について

中央社会保険医療協議会 総会(第287回) 議事次第
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000067038.html
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000067040.pdf
②「治癒」「軽快」以外も含めた追加集計値
○ 「増悪」「最も医療資源を投入した傷病による死亡」「最も医療資源を投入した傷病以外による死亡」は増加しておらず、粗診・粗療が起こっているとは言えないのではないか。
■DPCの「重症度係数」の問題について

DPC機能評価係数の決定過程は不透明
http://www.ajha.or.jp/news/pickup/20160515/news06.html
>神野議長は「重症化係数は粗診粗療をしていない病院を評価する意味で設けられたが、医療費をかけずによいアウトカムを出すことが評価されていないという不満が出ている」
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■DPCの「粗診・粗療」の問題について

中央社会保険医療協議会 診療報酬基本問題小委員会 第169回議事録
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000078963.html

抜粋

また、「粗診・粗療」とか、「無理に患者を退院」というところに関しましては、従来から、中医協で、DPC等の包括払の議論をする際に、そういうようなご発言が時折ありましたので、そういったことを踏まえて、DPC分科会の委員からも発言がありましたので、記載をしたところでございます。今回、中医協でそういう御指摘があったという認識で記載したものではございません。
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中央社会保険医療協議会 総会 (第175回) 議事次第
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000061775.html
議事録
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000061776.html

抜粋

○西岡DPC評価分科会長

在院日数及び受け入れ患者の動向から、医療の効率化は進んでいるものと考えられます。
また、医療資源をより多く必要とする患者を避けるような患者選別や、病態が安定しない状態での退院といった粗診粗療をうかがわせる傾向は認められておりません。DPC導入による診療内容への悪影響は認められておりません。

~~~

主たる再入院の原因が計画的再入院であること、また、その大半は「化学療法・放射線療法のため」であることも変化はございませんでした。なお、予期せぬ再入院のうち、「予期せぬ疾患の悪化、再発のため」及び「予期せぬ合併症発症のため」の理由が全病院類型において減少傾向であったことから、粗診粗療の影響による再入院増加を示唆する結果は認められておりません。

~~~

特に特別調査についてのデータが非常に複雑で多くなっておりまして、まことに申しわけないと思うんですが、まず第1番目の再入院に関しまして、再入院が徐々に増加していっているということが、十分軽快していないのに患者さんをどこかに回しているのではないか、粗診粗療の原因ではないかということをずっと指摘され続けていたわけでございますが、実はそうではございませんで、実際には化学療法あるいは計画的な手術といったものが中心になっているということが明らかになってきております。
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■粗診粗療、アップコーディングの恐れ
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/08/dl/s0829-5b_0002.pdf

■DPCをまだ実施していない病院長へのアンケート調査の結果(概要)
①粗診粗療に追い込まれないか。(11.7%)
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/11/dl/s1125-16j.pdf

■いつも言われる粗診粗療
○吉田委員
これは、係数とは直接関係ないんですけれども、たまたま今日は、中医協の遠藤会長がいらっしゃいますし、西岡会長が多分中医協に行けば、いつも言われる粗診粗療。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/10/txt/s1003-5.txt

 

 

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「地域医療構想」で導入目指す  急性期指標219項目にて「粗診粗療」抑制か

↓↓↓

第四回 地域医療構想に関するワーキンググループ
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000164341.html
急性期指標に使用した病床機能報告の項目
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000164339.pdf

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